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スタート

 4月に入り新年度のスタートです。久しぶりのブログ更新になりました。この期間、テハ design unitのふたりそれぞれに大きな変化がありました。昨年5月に佐藤がドイツへ作家活動の基盤を移すために引越し、田邉も昨年の8月に結婚、それを機に二人の生活が大きく変わりました。
 田邉は倉敷、佐藤はドイツのケルンと遠く離れていますが、スカイプやメール、ファイル共有アプリなどを活用しながら、引き続き一緒に仕事を続けています。同じ場所で同時に作業ができない分、役割分担を明確にして、作業工程でチェックをし合いながら進めています。どこにいても、離れていても、コミュニケーションがきちんと取れれば、一人よりも二人、テハだからこそ生まれるデザインを提供できると実感しています。こういった状況の中、テハのクライアントのみなさんから変わらずお仕事をいただけていることも感謝しています。
 やらなければならないこと、やりたいことを他にもたくさん抱えている私たちにとって、お互いの状況を思いやり、こまめに合図を送って、それぞれのペースや生活リズムの中で仕事をすることで、結果的に気持ちに余裕を持つこともできてきました。


上の写真は私の結婚式の時に式場のエントランスを彩ってくれたpitter×patterさんにオーダーしたオブジェと、「菓子百花」の展覧会で展示した松涛園さん作の和菓子。お仕事をきっかけに出会った方々で、ものづくりの先輩として尊敬しています。

 テハでの私の担当で一番大きな変化は、取材や打ち合わせに一人で向かうようになったということです。事前の準備はしっかりしていくもののやはり緊張します。ドイツからの佐藤さんのサポートや周りのみなさんの理解もあり試行錯誤しつつもなんとかやっています。取材先で時々顔を合わせる方に「ほとのちゃん久しぶりね!元気?」と気さくに声を掛けていただくこともあって嬉しいです。
 スカイプでの打ち合わせの際には佐藤さんからドイツでのイベントやアーティストの話を聞くのも面白いです。画面に映っている相手の部屋には外国語の本が並んでいて、私が普段いる小さな静かな仕事場にいつもと違った空気が入り込む感じがして刺激があります。

 プライベートでは結婚を期に新生活が始まり、パートナーと自分の関係、家族や友人との関係を見直す中で、改めて自分自身を客観的に捉えることができました。うまく言えませんが、日常の様々なことや家族や友達の言葉のちょっとしたことが新鮮に映り、そこにデザインのヒントがたくさん隠されていることにも気づきました。今の気持ちを大切に、これからも私たちらしいデザインを提供していきたいと思っています。


上の写真は私の引越の際、荷物の整理をしていた時に、段ボールの波模様と梱包の素材がきれいに感じて撮ったもの。よく見たらそばに重ねていたファイルがテハのイメージカラーでした。

佐藤さんはケルンから、私は倉敷から、二人の良いところを活かして頑張っていきたいと思います。いつかドイツでもお仕事を依頼されてみたいです!今後ともどうぞテハをよろしくお願い申し上げます。

P.S. 佐藤さんのドイツでの様子はブログがありますので、そちらもご覧ください!
→ http://tomoko-painting.com/?cat=2


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2017-04-11 | Posted in BlogComments Closed 

 

菓子百花:後日談

 6月4日〜5日の二日間、玉島がお抹茶と和菓子の香りで賑わいました。私も自分のデザインがどんな風に和菓子になっているのか、ドキドキしながら取材も兼ねて遊美工房へ伺いました。

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これがデザイン図。「半分」という菓子銘です。6月なので “June Bride” というと少し単純ですが、ウェディングケーキをモチーフに、新しいことに向かう時のハッピーな気持ちと、不安や寂しさが混ざった気持ち、それを半分に分け合って食べられるようなデザインにしました。

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そしてこれが完成したお菓子。材料はヨーグルト羹とみかん村雨で、甘酸っぱくてさわやかな味。20点の和菓子の中から私のデザインを選んでくれたお客さんは「左右で違う面白いデザインにも味にも驚いた」、姉妹で来てくれた友達には「半分にして食べたよ!美味しかった」と言ってもらえ、二日とも早々に売り切れたのも嬉しかったです。つくってくださった松涛園の亀山さんに感謝です。

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たくさんの方が二日間のイベントに訪れてくださいました。そして訪れる人みんなが笑顔、笑顔。こういったイベントにデザイナーとして関われたこともとても良い経験になりました。そしてさらに「菓子百花 –其の参」の冊子をテハ design unitで担当させていただけることに。過去二回の冊子と合わせて楽しんでいただけるよう、心を込めて作りたいと思います。

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2016-06-23 | Posted in BlogComments Closed 

 

コーディネート

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 2月20日(土)から「ひいな遊美(あそび)展」が始まりました。遊美工房では毎年恒例の企画展です。一昨年や去年は、どんなお雛様が見られるのかと当日を楽しみに取材に行っていたのですが、今年は、テハで展示のコーディネートの依頼を受けました。

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 佐藤は作家なので展覧会の準備に慣れていますが、私はグラフィックデザイナーなのでレイアウトも、設置方法もどう進めて良いのやら最初は戸惑いました。自分の部屋のレイアウトやデコレーションを考えるのは好きなのですが、作品を見せる空間づくりは思っていた以上に難しい…。けれど、「この小さな人形は、足元でお客さんが歩いてくる方へ向いて並んでたら可愛いでしょ」と配置で印象が変わるのを見せてもらうと確かに!空間全体を見ながらひとつひとつ作品が活きるように、目線に配慮しつつ見る人が楽しめるように、天井、床、壁、どこを活用しようかとちゃんと考えると、ベストな配置が決まっていきました。展示台の上に作品をディスプレイしていくのも楽しい作業でした。

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 空間の全体的な構成は作品集などのデザインのサイズや企画、台の上のディスプレイは各ページのレイアウトを考えることと同じなんだと、展示のコーディネートも平面のデザインをするときの発想と別では無いんだなと気づきました。
 ゲストアーティストのPitter×patterさん、テハの佐藤他、多種多様なひいなが並ぶ楽しい会場が出来上がりました。是非、見に来てくださいね!

「ひいな遊美展」
2月20日(土) 〜 28日(日)
10時 〜17時 遊美工房(ゆみこうぼう)にて

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2016-02-23 | Posted in BlogComments Closed 

 

「菓子百花 –其の参–」に参加します


 6月の「菓子百花 -其の参-」のフライヤーが完成しました。今回はフライヤーを依頼されたご縁で、なんと私も和菓子のデザイナーとして参加することになりました。相方の佐藤さんは2010年に開催された「其の壱」の時に参加していたのですが、私も参加できる機会がもらえるとは思ってもおらず、とっても嬉しいです。

佐藤さんは当時「布のシリーズ」の油絵を始めたばかりで、布以外はモチーフとして思いつかなかったとか。デザインした原画とそっくりなお菓子には驚きだったけど、食べる方のことを考えたらもっとボリュームのあるデザインにするべきだったな〜と反省があるそうです。

自分のデザインが和菓子になるなんて楽しみです!美味しそうなデザインにしたいと悩み中…。

菓子百花は、いろんなクリエイターがデザインした和菓子から選んで、お抹茶と一緒に頂くことができます。事前にお茶券のご購入が必要です。お茶券は遊美工房まで。

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2016-03-29 | Posted in BlogComments Closed 

 

2016年のごあいさつ

2016-01-03 | Posted in BlogComments Closed 

 

撮影日和


 10月から岡山県主催事業「フォトグラファー in 玉島」が始まっています。トルコから初来日している写真家のセルカン・ヘキムジさんが、滞在型制作施設「一鱗」で暮らし、倉敷市玉島を中心に撮影。このプロジェクトを企画している「たまログ」実行委員、サポートスタッフとして来日し、セルカンさんと共に滞在しているエルジャン・アケルさんと一緒に、テハも運営スタッフとして関わっています。セルカンさんが滞在中に撮影した写真は、展覧会で発表されます。私は写真が好きなので、トルコ人のセルカンさんの目に映った、日本、玉島がどのように表現されているのか、とても気になります。

 先日、セルカンさんの希望で、エルジャンさん、スタッフを含む5人みんなカメラを持って、広島県の宮島と原爆ドームまでドライブをしました。曇り空でないと撮影したくないというセルカンさんにとって、撮影日和となるよう天気の悪い日をねらいましたが、予想以上の大雨でした。セルカンさんは、お土産屋さんで雨よけの帽子を素早く入手し、すたすた歩いてはモチーフを探し面白そう。ねらいを定めてシャッターを切る瞬間は、集中した表情でした。私は靴をびちゃびちゃに濡らしながらセルカンさんを追いかけ、彼がカメラを向けている先を見たり、目線の高さは違いますが、彼が立ち止まった場所と同じ位置に立ってみたりしながら、撮影を楽しみました。スタッフとして、仕上がった写真を見るだけではなく、写真家の生活の一部を覗き、何に反応を示して足を止めたのか、長方形に切り取られた写真の外側には何があったのか、どんな姿勢や表情でカメラを構えていたのか、間近で見る機会を得ることができました。


 こんなに雨が降る外での撮影は初めてでしたが、雲に覆われた真っ白な空は景色を幻想的に映していて、水面にできる波紋や、苔が生えている屋根のしっとりとした雰囲気も綺麗でした。晴天とは違う魅力を発見し、私にとっても撮影日和になりました。

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2015-11-19 | Posted in BlogComments Closed 

 

素敵なプログラム

 倉敷市玉島の2つの幼稚園で「幼稚園へ素敵な音楽と美術などを届けるプログラム」が行われています。プロの音楽家・美術家が、子どもたちのために本物の芸術に触れる機会を設ける取り組みで、遊美工房が窓口となり寄付によって実施されています。テハは昨年度から、園児の保護者や作家の先生、寄付をしてくださった皆様への報告と感謝を届けるためのリーフレットの制作依頼を受け、取材を行っています。

 今年9月に行われたのは、ピアニストの岡陽子さんとコントラバス奏者の河本直樹さんによる遊美工房でのコンサート。私はここで開かれるコンサートに何度か参加していますが、奏者と観客との距離が近く、すぐ目の前での生演奏をとても贅沢に感じます。今回は子どもたちのための企画ですが、取材を機会に演奏を聴けるのが楽しみでした。楽器の音と息づかい、奏者の緊張感や音楽の楽しさが身体に直に伝わってくる感激は、4・5歳の子たちにはどんなふうに届くのだろうかと、私は子どもたちの反応に注目していました。
 プログラムには、目で見ず耳に聞こえる音だけで「何の音か」を当てるクイズも用意されていました。クイズは身の回りにある物を使った出題で、子どもたちは、手で擦られるビニール袋や小さなチャックを開閉する音などをすぐに聞き取って口々に大きな声で答えを当てていました。サイズの違う二つのスーパーボールが順に床を跳ねる音を聞いて、どちらのボールが重いかという少しレベルアップした問いにも、耳を研ぎすまして敏感に答える様子には感心しました。
 演奏が始まりコントラバスの音が鳴ると、その小刻みにギコギコ鳴る低音に「キャー」とおもしろがる子どもたち。背筋をぴんっと伸ばしてじっと聴いていた子も、くすぐったそうに思わず体が動いてしまう様子はとても可愛らしく、印象的でした。初めて見るコントラバスの大きさと地面から感じる振動に驚いている姿、ピアノの音の強弱や美しい音色に静かに「すごーい」と友達と目を合わせる表情は、子どもたちにとって充実感に満ちたひと時になったように見えました。子どもたちの集中力を妨げないようにそっと撮影をしながら、優しく、真剣に子どもたちと接する岡さんと河本さんの姿も印象に残っています。幼い子どもたちにどうやって耳をつかうということを伝えるか、初めて出会った新鮮な音を身体で感じてもらえるか、様々な工夫を凝らした素敵なプログラムでした。

|Hotono|

2015-11-03 | Posted in BlogComments Closed 

 

デザインのヒント2_映したり、映ったり


左上:ドイツ ケルン 2013年
右上:ドイツ モンシャウ 2013年
左下:ウズベキスタン ブハラ 2013年
右下:兵庫県 新温泉町 2014年

| Photograph / Hotono |

2015-10-09 | Posted in BlogComments Closed 

 

制作中おじゃましました

 先月から、倉敷市玉島にある「クリエイティブシェアハウス一鱗」で滞在制作が行われていました。東京からやってきた5人の参加アーティストたちが、昨日(19日)から始まった展覧会に向けてラストスパートで頑張っていた制作中の様子を、少し取材させてもらいました。その日は、テキスタイル作家の熊谷さんがこつこつと刺繍をされていました。壁にかかっている熊谷さんご本人が描いた原画と同じ柄を布に縫っていたのです。私は、最近はデスクワークでパソコンに向かっていることがほとんどですが、絵の具の匂いを感じて、机に広がっていた道具を見ると、汚れたつなぎを着ながら身体いっぱい使って、夢中で制作していた学生の頃を思い出しました。

 このプロジェクトのタイトル「bi chu watabokkee(びちゅわたぼっけ)」は、制作の素材となっている“備中綿”と、他県出身の彼女たちにとって面白かった岡山弁の“ぼっけぇ”から名付けたそうです。

|Hotono|

2015-09-20 | Posted in BlogComments Closed 

 

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